2012年9月8日土曜日

市民と科学者の内部被曝研究会

 医師、肥田舜太郎さんが名誉会長を務めている市民と科学者の内部被曝研究会
この会は、現在の日本での低線量の健康リスクに焦点を当て、科学的に事実に即して内部被曝の研究を市民と協力して人々に伝え、世界の基準を変えていくことを目的に活動している。

 この研究会の設立記者会見で、肥田先生は次のようなことを述べている。
とても分かりやすいので引用しまうす。特別なことではなくて、誰でもできることなので納得できます。

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 どうしたらいいかということについて専門家の方々は口を揃えて『原発から遠くへいけ』『汚染された疑いのあるものは口にせず、必ず大丈夫だというものを手に入れて食べろ』、このふたつが安全な道だということをおっしゃる。確かにその通りなんですけれど、外部であれ内部であれ被曝したことは日本中みんな間違いないんです。

実際に福島のいろんな方に会ってみると、遠くへ行けない人はどうしたらいいのかを聞きたいというんです。それがあまり強いものだから、私は自分の経験から、放射性が原因になって病気になって、それで命を取られるんだから、病気を起こさないように我々の生活を工夫しようじゃないかという運動を起こしたんです。そのなかには昔から言われる『腹八分目で飯を食え』とか、早寝早起きがいいとかいろいろなものが出ますよね。そのひとつひとつを点検して20年くらい全国で論議をした結果、これがいいというのがひとつの柱ができたんです。

ほんとうにバカバカしいようなことだけれど、我々の祖先が免疫を作ったときの条件は、灯りもなければ熱もなく、太陽以外のエネルギーを持たなかった。その状態を壊さないために、太陽と一緒に起きて、太陽と一緒に寝るという規則正しい生活をするのがいちばんいいんじゃないかということになって、何万という人間が実際にやったんです。その結果、いま80過ぎ、90過ぎの被曝者が生き残っている。だから、道は遠いようだけど、みんなに誰でもができることですから、まずそこから話をはじめよう。被曝者が具体的に行い、ひとりひとりが命を守って今日まできたことなので、これはやはり現在福島で被害に遭っている方が参考に聞いたほうがいいだろうと。なので私はあちこちで話します。そうすると、他に対策が何もないものだから、『たったひとつこれがあればなんとかなるという希望がひとつできた』と言ってみんな喜んで帰っていく。それほど行き詰まって、どうしたらいいかわからない。だから私はそうした努力をみんなでしていくべきだろうと思っています。誰か偉い人がパッと教えてなんとかなるという状況じゃないのです」。

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  また、同サイト内で肥田先生の動画が見られます。
 http://www.acsir.org/news/news.php?2012.4.22-5

  規則正しい生活が一番、免役力をいのちを高める、
考えてみれば当然のことなのかもしれません。

 でも、「いのちを大切にする」とか「人にはやさしくする」「人のものをたらに、傷つけない」
そういった当たり前のことを当たり前としてやれていない、そんな積み重ねが、今の世の中をつくっているのかもしれません。

 「当たり前のこと」を見直し、行動する。
そんなことが必要なんだと思います。



 

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